RazerとSteelSeriesのゲーミングヘッドセットを音質・装着感・ワイヤレス性能・コスパ・マイク性能の5軸で比較。THX Spatial Audio×ANCのRazer vs 交換バッテリー×Hi-Fi音質のSteelSeries、ANC価格逆転の実態も含めて用途別の選び分け方を整理します。
まず見るならこの2モデル
こんな人にはこっち
PC専用FPSプレイヤーでTHX Spatial Audioを活用して足音定位感を最大化したい
BlackShark V3 ProのTHX Spatial Audio 7.1.4ch(PC専用・Synapse連携)は60以上のゲームタイトル向けカスタムEQプロファイルを収録しており、VALORANTやApex Legendsの足音を上下左右・斜め方向まで立体的に把握できる。SteelSeriesのSonar空間オーディオも優秀だが、THXのゲームタイトル最適化の厚みと精密な7.1.4ch定位感でRazerが競技PC環境の主力選択肢となる。ただしPS5・Xbox環境では機能しない点を必ず確認してから購入すること。
PS5・XboxメインでRazerのTHX Spatial Audioを期待しているコンソールゲーマー
THX Spatial AudioはPC専用機能(Razer Synapse経由・Windows 11 23H2以降)のため、PS5・Xbox環境では一切機能しない。コンソールメインのユーザーがRazerを選ぶ場合、THXの恩恵は受けられない。SteelSeriesのSonar(PC専用だが、有線版Nova Proはベースステーション経由でPS5でのハイレゾ対応)の方がコンソールゲーマーに適した対応幅を持つ。PS5・Xboxメインならより確実な音響体験を提供するSteelSeriesを選ぶべき。
長時間ゲームで装着快適性を最優先したいヘビーゲーマー
Arctis Nova 7 Gen 2(325g・Gen1比14%軽量化)とArctis Nova Pro Wireless(338g)は、AirWeaveメッシュイヤーパッドの通気性と軽量化を組み合わせた長時間快適性で業界評価が高い。BlackShark V3 Pro(367g)はANC・12mmマイクを搭載する代償として重量が増し、長時間プレイでの首・頭部負担が蓄積しやすい。「6時間以上連続プレイすることが多い」ユーザーには、装着快適性で上回るSteelSeriesが向く。
ANCを求めつつコスパを重視して選びたい
ANCを比較軸にするとRazerが約¥11,000安い逆転が発生する。BlackShark V3 Pro(ハイブリッドANC・¥40,780)はArctis Nova Pro Wireless Black(¥52,250)より安くANCを手に入れられる。「ANCさえあれば十分」という場合、SteelSeriesの交換バッテリーやAirWeaveのプレミアム機能より価格を優先するならRazerが最適解となる。
ゲーム中にバッテリー切れを絶対に起こしたくないヘビーゲーマー
Arctis Nova Pro WirelessのInfinity Power Systemは充電済みバッテリーへのホットスワップ交換で電源オフなしに継続使用できる唯一の設計。「バッテリー残量ゼロでプレイ中断」というストレスが構造的に発生しない体験はRazerの固定70時間バッテリーとは根本的に異なる思想。「深夜ゲームセッションの途中でバッテリー切れの心配をしたくない」ユーザーにはSteelSeriesが唯一の解。
配信・実況でマイク品質を重視するコンテンツクリエイター
BlackShark V3 Proに搭載されたHyperClear 12mmデタッチャブルマイク(単一指向性・48kHz・S/N比≥68dB)は収音帯域幅が広く、声が太く自然に聞こえるという評価が安定している。SteelSeriesのClearCast Gen 2(格納式・AIノイズキャンセリング)は収納性と自動ノイズ処理で実用的だが、フィジカルなマイクサイズの差は収音能力に影響する。ただし本格配信用途では両ブランドとも外付けマイクへの切り替えを推奨する。
2社の思想・スタンスの違い
スペックの優劣だけでは見えない、各ブランドが何を大事にしているかを比較できます。
Razerのゲーミングヘッドセットは『勝つための道具』という哲学を体現する。2025年8月発売のBlackShark V3 Proは、THX Spatial Audio 7.1.4ch・HyperClear 12mmマイク・ハイブリッドANCをANC搭載競合より約¥11,000安い¥40,780で実現した。「競技に必要な機能をより安く手に入れる」という価値提案がRazerのゲーミングヘッドセットをSteelSeriesとの比較で見直すべき理由になっている。
「For Gamers. By Gamers.」が貫く競技特化の音響とANCコスパ逆転
2022年のArctis Novaシリーズ刷新で、SteelSeriesはゲーミングヘッドセットの方向性をゲーミング特化から『長時間快適×Hi-Fi音質』に転換した。Infinity Power Systemのホットスワップバッテリー・AirWeaveメッシュ・Sonar空間オーディオの組み合わせは「長時間プレイで充電切れを起こさず、快適に没入する」というヘビーゲーマー体験を具体化している。2026年5月15日発売のArctis Nova Pro Omni(¥73,310)は4系統同時オーディオミックスという新フラッグシップへの進化を示す。
Arctis Novaの長時間快適性と交換バッテリーが実現する「充電切れゼロの没入体験」
各ブランドの強みと注意点
Razer
強み
- THX Spatial Audio 7.1.4ch(PC専用・Synapse連携):60以上のゲームタイトル向けカスタムEQプロファイルを収録。VALORANTやApex Legendsの足音を上下左右・斜め方向まで立体的に把握できる精密サラウンドはSteelSeriesのSonarと並ぶ競技向け技術
- ANCコスパ逆転:BlackShark V3 Pro(¥40,780・ANC搭載)はArctis Nova Pro Wireless Black(¥52,250・ANC搭載)より約¥11,000安く、ANCを求める場合にRazerがコスパで上回る
- HyperSpeed Wireless Gen-2(10ms):業界最速水準の低遅延2.4GHzワイヤレス。公式主張で競合比33%低遅延を謳い、競技FPS環境でのパフォーマンス優先に応える
- HyperClear 12mm デタッチャブルマイク(BlackShark V3 Pro):単一指向性・48kHz・S/N比≥68dBで収音帯域幅が広く、声が太く自然に届くという評価が安定。SteelSeries ClearCast Gen 2(格納式)との差は「デタッチャブル vs 格納式」デザイン差も含む
- バッテリー持続:BlackShark V3 Pro・BlackShark V3ともに最大70時間(2.4GHz)。Arctis Nova Pro Wireless(22h×2)と違い固定バッテリーで充電の手間が少ない
注意点
- THX Spatial Audio はPC専用:Razer Synapse経由・Windows 11 バージョン23H2以降でのみ動作。PS5・Xbox環境では機能しない。コンソールメインユーザーが音響目当てに購入すると機能を活かせない
- フラッグシップの重量:BlackShark V3 Pro(367g)はArctis Nova Pro Wireless(338g)より29g重い。ANC・12mmマイク・4接続のトレードオフだが、長時間プレイでの首・頭部負担に差が出やすい
- 装着快適性:AirWeaveメッシュを持つSteelSeriesに対し、Razerのイヤーパッドは標準的な素材。夏場の蒸れにくさでSteelSeries Nova Pro Wireless系に劣る傾向がある
SteelSeries
強み
- Infinity Power System(交換式バッテリー):Arctis Nova Pro Wirelessは充電済みバッテリーへのホットスワップで電源オフなしに継続使用できる。「バッテリー残量ゼロによるプレイ中断」が構造的に存在しないRazerにはない体験設計
- AirWeaveメッシュイヤーパッド:Arctis Nova 7 Gen 2・Nova Pro Wirelessに搭載。通気性に優れ、夏場の蒸れにくさでRazerのイヤーパッドより体感差がある。長時間プレイでの快適性は業界評価が高い
- Sonar空間オーディオ:300種以上のゲームプリセット・ゲームプロファイル自動切替・FPS向けEQプリセット。Arctis Companionアプリ(Nova 7 Gen 2以降)でリアルタイムEQ変更が可能
- ClearCast Gen 2(格納式):AIノイズキャンセリングで背景音を低減。使わない時にすっきり収納でき、外観の配信映えも良い
- 最新モデル Arctis Nova 7 Wireless Gen 2(2026年1月発売):54時間バッテリー・325g・2.4GHz+BT同時接続でミドルレンジの最新選択肢
注意点
- ANC搭載はNova Pro Wireless以上のみ:¥52,250〜に価格ジャンプが必要。Nova 7 Gen 2(¥33,310)はANC非搭載で、ANCを求めると約¥19,000の追加が必要。この価格差でRazer BlackShark V3 Pro(ANC搭載・¥40,780)と逆転が生じる
- フラッグシップ価格の高さ:ANC搭載で比較した場合、Arctis Nova Pro Wireless Black(¥52,250)はBlackShark V3 Pro(¥40,780)より高い。価格重視ならRazerが有利な逆転現象がある
- Xbox専用の注意点:Arctis Nova Pro Wireless 標準 Black(61520)はPC/PS5向けに最適化されており、Xbox専用は別バリアント(61521)。標準購入で誤るユーザーが後悔しやすいポイント
スペック比較
| 比較軸 | Razer | SteelSeries |
|---|---|---|
| フラッグシップ価格(ANC搭載モデル) | ¥40,780(BlackShark V3 Pro・ANC搭載)👑 | ¥52,250(Arctis Nova Pro Wireless Black・ANC搭載) |
比較メモ本記事の独自性:ANC搭載モデル同士の比較でRazerが約¥11,000安い価格逆転が発生。「ANCを求めるならSteelSeries」という一般認識を覆す結果になっている | ||
| ミドル主力価格 | ¥24,480(BlackShark V3・270g・70時間・ANC非搭載)👑 | ¥33,310(Arctis Nova 7 Wireless Gen 2・325g・54時間・ANC非搭載) |
比較メモミドル帯もBlackSharkが約¥9,000安い。バッテリー(70時間 vs 54時間)でRazer優位、軽量(270g vs 325g)でもRazer優位 | ||
| 最上位モデル価格 | ¥68,200(Kraken V4 Pro・Sensa HD Haptics・OLED Hub)👑 | ¥73,310(Arctis Nova Pro Omni・2026年5月15日発売)
¥111,080(Arctis Nova Elite Obsidian・最上位) |
比較メモArctis Nova Pro Omni(¥73,310)は2026年5月15日発売。4系統同時オーディオミックス・Hi-Res Wireless 96kHz/24bit・ClearCast Pro搭載の新フラッグシップ。product-master 未登録のため本記事 rankingProducts には含まず | ||
| ANC(アクティブノイズキャンセリング) | あり(BlackShark V3 Proのみ・ハイブリッド4マイク方式・¥40,780) | あり(Nova Pro Wireless以上のみ・4マイクハイブリッド・¥52,250〜)
Nova 7 Gen 2には非搭載 |
比較メモANC搭載最安値比較でRazerが約¥11,000安い。「ANCを求めるならSteelSeries」という先入観と逆の結果 | ||
| 立体音響技術 | THX Spatial Audio 7.1.4ch(PC専用・Synapse連携・60以上のタイトル対応)
※ Windows 11 23H2以降のみ・PS5・Xbox環境では機能しない | Sonar 360°空間オーディオ(300種以上のゲームプリセット・ゲームプロファイル自動切替・PC専用) |
比較メモ両者ともPC専用の空間オーディオ技術。RazerはTHX 7.1.4chの精密定位感、SteelSeriesはゲームプロファイルの細かなカスタマイズ深度に強みがある。PS5・Xbox環境ではTHXは機能しない | ||
| THX Spatial Audio のコンソール対応 | PS5・Xbox では機能しない(PC専用・Synapse + Windows 11 23H2以降が必須) | Sonar は PC 専用だが、SteelSeries ベースステーション(Nova Pro有線版)経由でPS5ハイレゾ対応 |
比較メモPS5・XboxメインのユーザーはRazerのTHX機能が利用不可。コンソールでの空間オーディオはSteelSeriesのソフトウェア・ベースステーション設計の方が対応幅が広い | ||
| バッテリー・給電方式 | 固定式70時間(BlackShark V3 Pro・V3・2.4GHz時) | 交換式22h×2(Nova Pro Wireless・Infinity Power System・ホットスワップ)
固定式54時間(Nova 7 Gen 2) |
比較メモ思想が異なる。Razerは「大容量固定バッテリーで充電頻度を減らす」体験。SteelSeriesは「交換して充電切れをゼロにする」体験 | ||
| ワイヤレス技術・遅延 | HyperSpeed Wireless Gen-2(公式主張10ms・業界最速水準・¥40,780で4接続対応) | SteelSeries 2.4GHz Wireless(公式遅延値の明示なし・BT同時接続対応) |
比較メモ遅延の公表数値ではRazer優位。SteelSeriesは公式での遅延値明示がなく比較困難だが、競技水準の低遅延を実現していることは各種レビューで確認されている | ||
| 重量(各モデル) | 367g(BlackShark V3 Pro)
270g(BlackShark V3・V3 X HyperSpeed)
397g(Kraken V4 Pro) | 338g(Arctis Nova Pro Wireless Black)
325g(Arctis Nova 7 Gen 2・Gen1比14%軽量化)👑 |
比較メモフラッグシップ対決ではNova Pro Wireless(338g)がBlackShark V3 Pro(367g)より29g軽い。ミドル帯ではBlackShark V3(270g)がNova 7 Gen 2(325g)より55g軽い | ||
| イヤーパッド素材 | 標準イヤーパッド(合皮系) | AirWeaveメッシュ(通気性重視・夏場の蒸れ軽減に効果的)👑 |
比較メモAirWeaveはSteelSeries Arctis Novaシリーズ全般に搭載。夏場・長時間プレイでの快適性はSteelSeries優位 | ||
| マイク方式 | HyperClear 12mm デタッチャブル(単一指向性・48kHz・S/N比≥68dB・BlackShark V3 Pro) | ClearCast Gen 2(格納式・AIノイズキャンセリング)
Nova Pro Omni では ClearCast Pro(全指向性・AI除噪96%) |
比較メモデタッチャブル vs 格納式のデザイン差。収音帯域幅ではRazer 12mmが物理的優位。使わない時の収納性ではSteelSeries格納式が有利 | ||
| 対応プラットフォーム | PC・PS5・Xbox・Switch・スマホ(BlackShark V3 Pro・4接続)
※ THX Spatial Audio は PC 専用のみ | PC・PS5・PS4・Switch・モバイル(Nova 7 Gen 2・Nova Pro Wireless Black・61520)
Xbox 向けは別バリアント(Nova Pro Wireless for Xbox・61521) |
比較メモXbox専用プレイヤーはどちらも注意が必要。Razer(THX PC専用制限)とSteelSeries(Xbox用は別SKU)それぞれの制限を事前確認すること | ||
こんな人は後悔するかも
あらかじめ「合わない人」を知っておくと、買ったあとのギャップを避けられます。
Razerを選ぶと後悔しやすい人
- PS5・XboxメインでTHX Spatial Audioを期待した人:THX機能はPC専用(Razer Synapse経由・Windows 11 23H2以降)のため、コンソール環境では機能しない。「PC専用と知らずに購入した」という後悔が最も発生しやすいパターン
- BlackShark V3 Proの367gが長時間プレイで重かった人:ANC・12mmマイク・4接続の代償として重量が増している。270gのBlackShark V3への変更ではANCと12mmマイクが失われるというトレードオフに直面する
- Kraken V4 ProのハプティクスON時バッテリーが13時間に激減することを知らずに購入した人:ハプティクスOFF時は50時間だが、Sensa HD HapticsをONにするとバッテリーが大幅に減少する。競技向けよりも没入感体験向けの機能として正しく理解する必要がある
- Xbox専用プレイヤーがBlackShark V3 ProでTHX Spatial Audioを期待した場合:Xbox向けドングルは別売で非公式対応。4接続(2.4G/BT/USB/3.5mm)のうち、Xboxへの2.4GHz接続は公式保証外
SteelSeriesを選ぶと後悔しやすい人
- Arctis Nova 7 Gen 2(ANC非搭載・¥33,310)でANCを期待していた人:ANCはNova Pro Wireless以上のみ搭載。Nova 7 Gen 2にはANCがなく、ANC目当てには¥52,250以上のNova Pro Wirelessへのジャンプが必要
- ANCコスパを気にせずNova Pro Wireless(¥52,250)を購入したが、Razer BlackShark V3 Pro(ANC搭載・¥40,780)の方が¥11,000安かったと後から知った人:ANCを軸に比較するとRazerがコスパで逆転するという独自性を事前に把握していなかったケース
- Xbox専用プレイヤーがNova Pro Wireless Black(61520)を購入した場合:標準Blackは PC/PS5向け。Xbox対応版は61521(別SKU・別価格)のため、Xboxでの最適化を期待した場合に後悔しやすい
- 交換式バッテリーの管理が煩わしいと感じる場合:Nova Pro WirelessのInfinity Power Systemは「充電切れゼロ」を実現するが、予備バッテリーを常時充電しておく習慣が前提。BlackShark V3 Pro(固定70時間)の「充電したら終わり」スタイルの方が合う場合がある
- ¥52,250でNova Pro Wirelessを購入したが2026年5月15日にNova Pro Omni(¥73,310)が発売された事実:上位機の発売で旧型感が生じるケース。ただしNova Pro Wirelessは現在¥52,000前後まで落ち着いており、Nova Pro Omniの機能(4系統同時ミックス・Hi-Res Wireless)が不要なら引き続き有力な選択肢
代表モデルをチェック
各ブランドの代表的なモデルです。詳細スペック・最安値は商品ページから確認できます。
Razerの代表モデル
よくある質問
比較・優劣を知りたい
Q音質はRazerとSteelSeriesのゲーミングヘッドセット、どちらが優れていますか?
QANCモデルでRazerとSteelSeriesのどちらがコスパが良いですか?
QバッテリーはRazerとSteelSeriesのどちらが長持ちしますか?
購入前の不安を解消したい
QSteelSeriesのバッテリー交換式は本当に便利ですか?面倒ではないですか?
QRazerのゲーミングヘッドセットは壊れやすいという評判は本当ですか?
どこで・いつ買うか決めたい
QRazerとSteelSeries、日本でお得に買える場所はどこですか?
Q2026年に買うならRazerとSteelSeriesのどちらが新しいモデルですか?
後悔しないための確認
QRazerのゲーミングヘッドセットをPS5・Xbox専用で使う予定ですが、THX Spatial Audioは機能しますか?
QSteelSeries Arctis Nova Pro Wirelessを購入しようとしているのですが、2026年5月に新モデルが出たと聞きました。どうすれば良いですか?
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