
2万円以上のゲーミングイヤホンで何が変わる?
「2万円を超えるゲーミングイヤホンは何が違うの?」「ANCや低遅延接続はどこまで進化している?」「有線のプロ向けイヤホンも選択肢に入れるべき?」——2万円を超える価格帯は、各メーカーが技術を注ぎ込んだハイエンドモデルが揃うゾーンです。 2.4GHz専用ドングルによる競技レベルの低遅延接続、ハイブリッドANC、IP防水、Qiワイヤレス充電など、エントリーモデルでは実現できない機能が惜しみなく投入されています。またこの価格帯には完全ワイヤレスの利便性だけでなく、有線のハイブリッドドライバー搭載モデルなど「音質そのもの」を追求する選択肢も含まれます。 本記事では、レビュー評価・スペック・実売価格をもとに、2万円以上のおすすめゲーミングイヤホンTOP5を厳選しました。
この記事の評価基準
本ランキングは以下の4つの観点をもとに、総合的に評価・順位付けしています。
| 評価項目 | 評価内容 | 重視度 |
|---|---|---|
| レビュー評価 | 実際の購入者による評価スコア(5段階) | ◎ |
| レビュー件数 | 信頼性の指標。件数が多いほど客観的な評価 | ◎ |
| 機能・音質 | 接続方式・ANC・防水・ドライバー構成などの総合評価 | ◎ |
| 価格帯適合 | 定価ベースで2万円以上(listPrice 20,000円〜。オープン価格・定価未確認のモデルは実勢基準)に分類 | ◎ |
| 価格・コスパ | 2万円以上の価格帯で機能・音質に対して価格が適正かどうか | ◎ |
この価格帯の選び方3つのポイント
2万円以上のゲーミングイヤホン選びで特に重視すべきポイントを3つに絞って解説します。より詳しく知りたい方は選び方ガイドもご覧ください。
💡①ANC・防水:この価格帯で標準装備になる機能
2万円を超える価格帯になると、SteelSeries Arctis GameBuds・Razer Hammerhead V3 HyperSpeed・Sony INZONE Buds・HyperX Cloud MIX Buds 2の4機種はいずれもANCを搭載します(GameBuds・Hammerhead V3 HyperSpeed・Cloud MIX Buds 2はハイブリッド型を明記)。防水・防滴はIPX4(Hammerhead V3 HyperSpeed・INZONE Buds)からIP55(GameBuds)まで等級に幅があります。一方、有線のRazer MorayはANC非搭載でパッシブ遮音のみ。ノイズキャンセリングを重視するなら完全ワイヤレス勢、ケーブルの信頼性を重視するなら有線という選択になります。
💡②接続方式:2.4GHz専用ワイヤレスか、有線のプロ機か
Arctis GameBuds・Hammerhead V3 HyperSpeed・INZONE Buds・Cloud MIX Buds 2は、いずれも専用ドングルによる2.4GHzワイヤレス接続とBluetoothを両方備え、ゲームと日常使いを1台で両立できます。対してMorayはMMCX着脱式ケーブルによる有線接続のみで、バッテリー切れの心配なく安定した音を維持できるのが強みです。ワイヤレスの快適さを取るか、有線ならではの信頼性・音の素性を取るかが選び方の分かれ目です。
💡③バッテリー・装着性:長時間プレイを支える設計
完全ワイヤレス勢はケース込みで26〜40時間前後のバッテリーを備え、数日程度は充電なしで使えます(Cloud MIX Buds 2はケース込み最長26時間、Arctis GameBudsとHammerhead V3 HyperSpeedはともにケース込み最大40時間)。有線のMorayはバッテリーを気にする必要がなく、人間工学に基づく薄型ハウジングで長時間の配信・プレイでも疲れにくい装着感を重視した設計です。
| ポイント | 目安 | 選び方のコツ |
|---|---|---|
| ①ANC・防水 | 完全ワイヤレス4機種はANC対応 有線Morayは非対応(パッシブ遮音のみ) | 騒音環境で集中したい→ANC搭載機。ケーブルの信頼性重視→有線 |
| ②接続方式 | 2.4GHzワイヤレス+Bluetooth(4機種) 有線MMCX(Moray) | ゲームと日常使いを1台で→ワイヤレス勢。音の素性重視→有線 |
| ③バッテリー | ケース込み26〜40時間(ワイヤレス勢) 有線はバッテリーレス | 長時間の外出先利用→バッテリーの長さを確認 |
おすすめ2万円以上ゲーミングイヤホンランキングTOP5
レビュー評価・スペック・実売価格をもとに厳選したTOP5をご紹介します。完全ワイヤレスの本命4機種に加え、有線ならではの音質を追求したRazer Morayも選択肢に加えました。なおASUS「ROG Cetra True Wireless SpeedNova」も骨伝導AIマイクやDirac Opteo音場最適化を備えたハイエンド機ですが、主要ECでの出品が非常に少なく現状入手しづらいため、今回はランキング対象から外し参考紹介にとどめています。
SteelSeries初の完全ワイヤレスゲーミングイヤホン。2.4GHz専用ドングルとBluetooth 5.3を同時待機できるQuick-Switchで、ゲームとスマホ通話をシームレスに切り替えられる。4マイクのハイブリッドANCとIP55防水、Qiワイヤレス充電対応ケースを備え、イヤホン単体約10時間・ケース込み約40時間のバッテリーを実現。
こんな方におすすめ
- PS5
- PC
- Switchなど複数デバイスをイヤホン1台でカバーしたい方、ワイヤレスでもANCと防水を妥協したくない方
こんな方には向かないかも
- 音場の広さを最優先したい方(インイヤー型は大口径ヘッドセットに及ばない)や予算を最優先で抑えたい方(この価格帯では上位クラス)

充電ケース自体が2.4GHzレシーバーとして機能する完全ワイヤレスイヤホン。取り外し可能なコンパクトドングルも同梱し、Bluetooth 6.0とのSmartSwitchでゲーム機とスマホをすばやく切り替えられる。ハイブリッドANCとIPX4耐水、ケース込み合計最大40時間のバッテリーを備える。
こんな方におすすめ
- ケース一体型の低遅延ワイヤレスを求める方、PCやPS5
- Steam Deckなど複数デバイスを使い分けたい方
こんな方には向かないかも
- 重低音の迫力を最優先したい方(高音寄りの音作りという声がある)や、強力なANCで環境音を遮断したい方(効きは中程度という指摘がある)
プロeスポーツチームFnaticと共創した完全ワイヤレスゲーミングイヤホン。WF-1000XM5譲りの8.4mmダイナミックドライバーXと2.4GHzワイヤレスで低遅延接続。PS5のTempest 3D Audioや360 Spatial Sound for Gamingに対応し、ビームフォーミングマイクのAIノイズリダクションも備える。
こんな方におすすめ
- PS5をメインにFPSをプレイし、360 Spatial Sound for Gamingで足音定位を強化したい方
こんな方には向かないかも
- iPhoneなど一般的なBluetooth接続で音楽再生も楽しみたい方(LE Audio対応端末が必要)や、Qi充電や長時間バッテリーを重視する方
2.4GHz USB Type-Cドングルの低遅延接続とBluetooth 5.3(LE Audio)を両対応し、ハイブリッドANCも備えた完全ワイヤレスゲーミングイヤホン。ハイブリッドANCと外音取り込みモードを切り替えられ、本体最長7時間・ケース込み最長26時間のバッテリーを持つ。
こんな方におすすめ
- 2.4GHzの低遅延とBluetoothでの日常利用を1台で両立したい方、幅広いプラットフォームで使い回したい方
こんな方には向かないかも
- 配信用途でマイクの声質を重視したい方(周波数特性がやや狭め)や、即納性や在庫の確実さを優先したい方
バランスドアーマチュアとダイナミックのハイブリッドデュアルドライバーを搭載した有線ゲーミングイヤホン。ここまでの4機種が完全ワイヤレスなのに対し、MorayはMMCX着脱式ケーブルによる有線接続のイヤーモニター(IEM)で、THX認証のモニターサウンドを追求した毛色の異なる1台。
こんな方におすすめ
- ワイヤレスの便利さよりも有線ならではの音質
- 安定した接続を重視する方、配信のモニタリング用途にも使いたい方
こんな方には向かないかも
- ワイヤレス接続の手軽さを求める方(有線専用モデル)やFPSの足音強調のようなゲーム向けチューニングを求める方(フラットなモニターサウンド)
全商品スペック比較表
選び方の3つのポイント(①ANC・防水・②接続方式・③バッテリー)で5商品を一覧比較します。
| 商品 | ①ANC・防水 | ②接続方式 | ③バッテリー | おすすめ度 | 購入 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイブリッドANC対応 IP55防水 | 2.4GHzワイヤレス Bluetooth 5.3 | ケース込み約40時間 約5.3g(片耳) | ★★★★★ | ||
| ハイブリッドANC対応 IPX4耐水 | 2.4GHz HyperSpeed (ケースがレシーバー)/ Bluetooth 6.0 | ケース込み合計最大40時間 約5.6g(片側) | ★★★★★ | ||
| ANC対応 IPX4 | 2.4GHzワイヤレス Bluetooth(LE Audioのみ) | ケース込み約24時間 約6.5g(片耳) | ★★★★☆ | ||
| ハイブリッドANC対応 IP44 | 2.4GHz USB-Cドングル Bluetooth 5.3(LE Audio) | ケース込み最長26時間 約4.4g(片耳) | ★★★★☆ | ||
| ANC非対応 パッシブ遮音(最大-36dB) | 有線(MMCX着脱式) | バッテリーレス(有線) 重量は公式非公表 | ★★★★☆ |
まとめ
2万円以上のゲーミングイヤホン選びは「ANC・防水などハイエンド機能の有無」「2.4GHzワイヤレスか有線か」「バッテリーと装着性」の3点が判断軸になります。ワイヤレスの快適さと機能性を両方求めるならSteelSeries「Arctis GameBuds」かRazer「Hammerhead V3 HyperSpeed」が有力候補です。 PS5との親和性を重視するならSony「INZONE Buds」、2.4GHzとBluetoothを1台で両立したいならHyperX「Cloud MIX Buds 2」も選択肢になります。ワイヤレスの便利さよりも有線ならではの音の素性を求めるなら、Razer「Moray」のような有線IEMという毛色の異なる選択肢も検討する価値があります。 上の比較表も参考にしながら、自分のプレイスタイルに合った1台を選んでください。

家電・ガジェットを中心に幅広いカテゴリの比較・解説記事を執筆する編集チーム。メーカー公式仕様・国内外の専門メディア・購入者レビューを横断したデータ分析をもとに、商品選びに役立つ情報をお届けします。




