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公開: 2026年7月18日

テレビのリフレッシュレートの選び方|60Hzと120Hzの違い・倍速駆動・ゲームで必要な条件を解説

テレビのリフレッシュレートの選び方|60Hzと120Hzの違い・倍速駆動・ゲームで必要な条件を解説

テレビのリフレッシュレートは「用途で決める」スペック

テレビのスペック表にある「リフレッシュレート」は、1秒間に画面を書き換える回数を示す数値で、単位はHz(ヘルツ)です。60Hzなら1秒間に60回、120Hzなら120回映像を更新するため、数字が大きいほど動きの速いシーンをなめらかに表示できます。 ただし、リフレッシュレートは「全員が120Hzを選ぶべき」というスペックではありません。ニュースやドラマ、映画の視聴が中心なら60Hzで不満を感じる場面はほとんどない一方、スポーツ観戦やPS5・Xboxでのゲームでは120Hz以上の効果がはっきり体感できます。2026年時点ではミドル〜上位の4Kモデルを中心に120Hz対応が広がっており、選ぶ側に必要なのは「自分の用途にどこまで要るか」の線引きです。この記事では「倍速駆動と何が違うのか」「ゲームで必要な条件は何か」を、当サイト掲載モデルの実勢データとあわせて整理します。

リフレッシュレートと倍速駆動の基礎知識|2つの「120Hz」を区別する

リフレッシュレートを理解するうえで欠かせないのが、「倍速駆動」と「4K120Hz入力対応」の区別です。倍速駆動は、放送や配信の映像(主に毎秒30〜60コマ)に対してテレビ側が中間フレームを生成し、120Hzパネルでなめらかに見せる機能です。スポーツやテロップの流れる映像で残像感を抑える効果があり、視聴中心の人にとっての120Hzの価値はここにあります。 一方、ゲームで語られる「4K120Hz入力対応」は、ゲーム機やPCが出力する毎秒120コマ(120fps)の映像を、補間なしでそのまま表示する能力を指します。この入力には大容量のHDMI 2.1帯域が必要で、対応する端子はモデルごとに異なります。同じ「120Hz」表記でも意味が違うため、まず主な水準の位置づけを次の表で押さえておきましょう。

クラス主な搭載モデル帯見え方・できることチェックポイント
60Hzエントリー帯の液晶に多いニュース・ドラマ・映画の視聴は問題なし。速い動きでは残像感が出やすいゲームの120fps表示は不可。価格重視ならここ
120Hz(倍速駆動含む)ミドル〜上位の4Kモデルスポーツの球際やスクロールがなめらか。ゲームの実用ライン4K120入力対応の端子数・位置とVRR対応は別途確認
144Hz上位・ゲーミング志向モデルPCゲームの高フレームレートまで受けられるPS5・Xboxの出力上限は120fpsのため、差が出るのは主にPC接続時

映画・スポーツ・ゲームでどこまで必要か|用途別の目安

必要なリフレッシュレートは用途によって大きく変わります。代表的な3つのユースケースで目安を確認しましょう。

💡映画・ドラマ・通常の番組視聴:60Hzで十分

地上波放送は毎秒30〜60コマ、映画は毎秒24コマで制作されているものが多く、60Hzのテレビでも映像の情報量を取りこぼしません。ニュースやドラマ、映画鑑賞が中心なら、リフレッシュレートよりも画面サイズやパネルの画質に予算を回す方が満足度は上がりやすいでしょう。 なお、倍速駆動の補間で映画をなめらか化すると、映画らしいコマ感が薄れて質感の印象が変わるため、好みが分かれます。補間の強さを調整・オフにできるモデルが多いので、映画派だからといって120Hz機を避ける理由にはなりません。

💡スポーツ観戦・動きの速い映像:倍速駆動(120Hz)で残像感が減る

サッカーのロングボールや野球の打球、モータースポーツなど、速い動きを目で追う映像では60Hzと120Hzの差が出やすくなります。倍速駆動搭載機なら中間フレームの補間で残像感が抑えられ、ボールの軌道や選手の細かい動きが追いやすくなります。 スポーツ中継をよく見るなら、倍速駆動(120Hz)対応を目安にしましょう。昼間のリビングで見る場合は画面の明るさ(輝度)も見やすさに効いてくるため、パネル性能とセットで確認するのがおすすめです。

💡PS5・Xbox・PCゲーム:120Hz以上+HDMI 2.1・VRRをセットで確認

PS5やXbox Series Xは、対応タイトルで120fps出力に対応します。これを活かすには、テレビ側が「120Hz以上のパネル」と「4K120入力に対応したHDMI 2.1端子」の両方を満たす必要があります。加えてVRR(可変リフレッシュレート)に対応していれば、フレームレートが変動してもカクつきや映像のズレ(ティアリング)を抑えられます。 注意したいのは、4K120入力に対応する端子が「入力1・2のみ」「入力3・4のみ」のように一部に限られるモデルが目立つ点です。サウンドバーで使うeARC端子と4K120対応端子が重なるモデルもあるため、つなぐ機器が多い人は端子の割り当てまで確認しましょう。ゲーミングPCが中心なら、144Hz対応機まで視野に入ります。

リフレッシュレートの実勢|カタログ分布で確認

当サイト掲載のテレビのうち、販売中の82機種でリフレッシュレートを集計しました(執筆時点)。82機種すべてが数値を公表しており、最小60Hz・最大144Hz、中央値は120Hzです。60Hzは3機種のみで、いずれも実売10万円を下回るエントリー帯の液晶(Hisense 65A6Rなど)。当サイトの掲載範囲では、低価格帯を除けば120Hz以上(79機種)が標準的な水準になっています。 一段上の144Hz対応は29機種で、Panasonic VIERA TV-55Z90Bのような有機EL上位機も含まれます。ただしPS5・Xboxの出力上限は120fpsのため、144Hzの差が活きるのは主にゲーミングPCを接続する場合です。ゲーム目的なら「120Hzか144Hzか」の数字よりも、4K120入力対応端子の数や位置・VRR対応の確認が実用上の分かれ目になります。 なお集計はメーカー公表の最大リフレッシュレート(4K入力時の上限を含む)に基づきます。TCL 65C8KのようにフルHD入力時に限り最大288Hzの高速表示に対応するモデルもありますが、この集計では4K時の144Hzとして数えています。

カタログ分布データ
テレビ94機種

リフレッシュレートのカテゴリ分布。メーカー公表の最大リフレッシュレート(4K入力対応の上限を含む)で集計。ゲーム用途は120Hz以上が目安

リフレッシュレートの分布(Hz・縦軸: 機種数)
60Hz(映画・通常視聴には十分)120Hz以上(ゲーム・スポーツ観戦向け)

💡 グラフのバーをタップすると、下にその区間の商品一覧が表示されます

データで読む: リフレッシュレート

リフレッシュレートを公表する94機種では 120〜144Hz に中央の約半数が集まり、中央値は 120Hz です。メーカー公表の最大リフレッシュレート(4K入力時の上限を含む)で集計しています。

出典: メタっぴ 公式スペック集計(リフレッシュレートを公表している94機種・カテゴリ掲載全94機種・2026-07時点)。分布は掲載機種の公称値(メーカー公表スペック)を集計したものです。
※ スペック値の高低が商品の優劣を意味するものではありません。用途や好みに合わせてお選びください。
水準掲載機種での実際(執筆時点)位置づけ・確認ポイント
60Hz(最小)3機種のみ。いずれも実売10万円未満のエントリー液晶通常視聴向け。ゲームの120fps表示には対応しない
120Hz(中央値)120Hz以上が79機種(82機種中)視聴・ゲームの実用ライン。4K120入力対応端子とVRRは個別確認
144Hz(最大)144Hz対応は29機種PCゲームの高フレームレート向け。PS5・Xboxでは120fps動作

リフレッシュレートについてよくある質問

テレビのリフレッシュレートについて、購入前によく聞かれる疑問にお答えします。

💡Q. 「倍速駆動」と「4K120Hz入力対応」は同じ意味?

A. 別の機能です。倍速駆動は、放送・配信など毎秒30〜60コマの映像をテレビ側の補間処理で120Hz表示する「視聴向け」の機能。4K120Hz入力対応は、ゲーム機やPCの120fps出力を補間なしで受け取る「ゲーム向け」の能力です。倍速駆動対応と書かれていても、ゲームの4K120入力に対応するとは限りません。スペック表では「倍速駆動」の項目と「HDMI 2.1(4K120入力対応)」の項目を分けて確認しましょう。

💡Q. HDMI 2.1端子があれば120fpsでゲームできる?

A. 端子の規格表記だけでは判断できません。HDMI 2.1端子はeARC(音声伝送)などの目的で搭載される場合もあり、パネル自体が60HzのモデルにHDMI 2.1端子が付いている例もあります(掲載カタログではHisense 65A6Rなど)。120fpsでプレイするには「パネルが120Hz以上」「その端子が4K120入力に対応」の両方が必要です。製品ページで対応端子の番号(入力1・2のみ等)まで確認するのが確実です。

💡Q. VRRとALLMはゲームにどれくらい重要?

A. ゲーム用途なら対応モデルを選ぶ価値があります。VRR(可変リフレッシュレート)は、ゲームのフレームレート変動に画面の書き換えを同期させ、カクつきや映像のズレ(ティアリング)を抑える機能です。ALLM(自動低遅延モード)は、ゲーム機の接続を検知して自動で低遅延設定に切り替えます。掲載カタログでも120Hz以上のモデルにはVRR対応の記載が多く見られますが、対応状況はモデルごとに異なるため個別に確認しましょう。

💡Q. 60Hzのテレビでゲームは楽しめない?

A. 楽しめないわけではありません。多くのゲームは60fps以下で動作しており、RPGやシミュレーションなど動きの穏やかなジャンルでは60Hzでも実用的です。120Hzの恩恵が大きいのは、対戦格闘やFPSのように一瞬の反応が結果を左右するジャンルです。また、体感の快適さには表示遅延も影響するため、60Hz機を選ぶ場合でも低遅延のゲームモードを搭載しているかは確認しておくと安心です。

まとめ:視聴中心なら60Hz、ゲーム機をつなぐなら120Hz+HDMI 2.1

リフレッシュレート選びの目安はシンプルです。ニュース・ドラマ・映画中心なら60Hzで実用十分、スポーツ観戦が多いなら倍速駆動(120Hz)を目安に、PS5・XboxやゲーミングPCをつなぐなら「120Hz以上のパネル+4K120対応のHDMI 2.1端子+VRR」をセットで確認しましょう。当サイト掲載の販売中82機種では120Hz以上が79機種と大多数のため、ミドルクラス以上の4Kモデルを選べば条件を満たしやすいのが実情です。 リフレッシュレートの方針が決まったら、画面サイズやパネル種類など残りのチェックポイントをテレビの選び方ガイドで確認し、おすすめランキングで具体的なモデルを比較してみてください。

この記事の編集者
メタっぴ編集部
メタっぴ編集部
家電・ガジェット専門ライター

家電・ガジェットを中心に幅広いカテゴリの比較・解説記事を執筆する編集チーム。メーカー公式仕様・国内外の専門メディア・購入者レビューを横断したデータ分析をもとに、商品選びに役立つ情報をお届けします。

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